悲しくてやりきれないとき
いい方法がある。
それは、10年後の自分に手紙を書くこと。
洗いざらい心の中をぶちまけて、
今ある悲しみを書きなぐって、
それを乗り切って、
しあわせに暮らしている10年後の自分から、
何かメッセージをもらうんだよ。
10年後の自分なら、
今のわたしにどんなことをいうだろうって、
想像したことを書いてみて。
自分への愛があふれて、
とっても癒されるから・・・
絶望すると、
むなしさにおそわれる。
急に光が射さなくなって、
自分だけがとり残されたような気になる。
「今は、これ以上動いてもいいことがない」
と感じたら、
流れに逆らわないで、
むなしさの淵に沈んでいよう。
すると、
どこかの時点で、
水中から体がフワ~ッと浮かび上がるように、
絶望の淵から、心が浮びあがってくる。
心のむなしさを表す針は、
振り切ってしまえば、
光に向かって引き戻されるんだよ。
だから、
今は、じっと息をひそめて、
そのときを待とう。
文 作家・宇佐美百合子